とても良いお芝居をみました
う~ん、3月もそこそこ過ぎたんだけど。
さむい。あんまり日射しが届かない。春は少しもったいぶる。
そうこうしていると、この週末が職場の卒業式です。
学生さんたちが、とっても輝く日。毎年、拍手をもって送っています。
今年も、そうする予定。ちょっと淋しいけども。
ところで、先日、とても良いお芝居を見てきました。
寺山修司さんの亡くなる前の数時間を見せてもらってきました。数々の個性的なキャラクターが夢の中で劇のリハーサルを行うのですけれど、これがまたびっくり。
キャラクターが、すべて名前をもらいます。ここで、ゲドみたい、とは思ったのですけどね。
その夢の中のすべてのキャラクターが「寺山修司」だというんですよ。
ゆんぐやん。
と驚きました。非常に個性的なキャラクターが(バレリーナのおじさんとか、結核風のお姉さんとか、ハラキリのおじさんとか)すべて、寺山さんだと言い張っていました。
いや、寺山さん自身は、別にしっかりいるんですよ。
でも、あれもこれも夢の中のキャラクターはすべて寺山さん。
やっぱ、ゆんぐやん。すごいやん。
寺山さんは(なんて気安く言うてますが、偉い人です)自分が死ぬことことがわかっていて、死んだ後も残るのは言葉だと思います。でも、そうではないことに徐々に気づいていきました。
ほんと、そうなんだよね。
言葉も残るけれど、そうでないものもたくさん残ると思うの。
絵とか、音楽とか。そして、コラージュとか。
うん。クライエントさんのコラージュとか。
わたしの受け取り方は間違っているかもしれないけど、きっと、寺山さんを演じた人は
受け取り方はそれぞれでいいよ
って言ってくれる気がします。
なので、わたしは、しっかり臨床心理学的に受け取ってきました。
とても素晴らしいお芝居でした。
帰りに、「なんか、ようわからんかったわ」と言っている方の声も聞きつつ、そんな人もいるんやなぁ、と、とても受け取り方に幅のある懐の深いお芝居だったんだろうと思いました。
そして、なんだかのどが渇いたので、大阪名物ミックスジュースを1杯飲んで帰ったのでした。