卒園式の思い出
ちょっと書かなかったら、すぐ連投したくなるわたしです。ブログ書いてたら、いろんな想いがあふれてくる感じがします。
ちょっと気が早いのですが、マゴの卒園式のご案内が来る時期になりました。
わたしは、まぁ行かんだろうと思っています。
卒園式には、忘れられない思い出があります。
娘の卒園式では、園長先生のお話があったり、歌を歌ったりして無難に過きていたのですが、最後に、サプライズで母親にあてた手紙を読むことになりました。娘は、わたしのことを「おかあさん」と呼ぶので、「おかあさん、ありがとう」あたりから始まったのではないかと思います。
というのは、わたしは娘の手紙の一文字目で泣き崩れてしまって、全く覚えていないんです。
娘が保育園の時、わたしはフルタイムの仕事を始めたばかりでした。片道30分の通勤前に娘を預けて、そのまま病院に行って仕事して、帰ってきて迎えに行って、買い物して帰る。
病院では、しゃべってくれないクライエントさんと毎週お会いしてたり、入院患者さんと一緒に散歩に行ったり、元気になってカウンセリング終了したクライエントさんにほっとしたのもつかの間、帰りの車の中で熱が出てふらふらになって帰ってきたり、たくさんの経験をさせてもらいました。これはわたしの財産なのですけれど。
ただ。
娘が病気になった時にはどうしようもなく、仕事キャンセルしなくてはならなくて。でも、相手がこころのしんどい方たちだったので、キャンセルするのも覚悟が必要でした。そうこうしてると有休を使い果たしてしまったので、病院にお願いして空いてるベッドに娘を泊めてちょいちょい見に行ったり。
卒園するのは、子どもを育てながらの仕事の大変さを、身をもって体験していた頃でした。
その娘に、おかあさん、ありがとう、なんて言われるので。
娘、おらんかったらよかった、仕事いけたのに、いや、うそごめん、おらんと困る
なんて、ずっとずっと葛藤しまくっていたわたしに、ありがとう、なんて言うので。
ただ、娘の素直な気持ちが嬉しくて、号泣してしまいました。
それは、周りのお母さん方に「え~、このおかあさん、なんでこんなに泣いてるん」と引かれ、担任の先生に「おかあさん、大丈夫ですか。もう1枚、タオルいりますか」と心配されるほど大泣きに泣いたのでした。
今でも、あの時の仕事と育児のバランスの危ういしんどさを思うと、もう二度としたくないと思います。というか、できないと思います。きっと、若いから頑張れたのかもしれません。
そんな娘が、あの日のわたしの立場になる日がもうすぐやってきます。
ほんとうに月日の経つのは早いです。
旅立ちの春。